チューブ炉とはどのような炉ですか。
チューブ炉は円筒状の電気炉の事を言います。
※チューブ炉とは管状炉、筒型炉、パイプ形状の電気炉をひとまとめにした呼称です。
チューブ炉の炉内には試料を囲むように発熱体、耐火材(ランプ炉の場合は反射ミラー)、外装ケースの順に配置されいる電気炉で、加熱したい試料を囲むように発熱体が配置されているのでとても熱効率が良く、容易に高温域まで加熱できる事から、熱処理炉として新素材開発、その他幅広い用途に使用されております。
また、チューブ炉は一般的には横向きに設置し横型炉として使用しますが、実験用途によって縦型炉として使用する場合など、縦に使用できないチューブ炉もございますので、縦に使用する場合はあらかじめ使用可能か確認してください。
発熱体にはカンタル線、炭化ケイ素、赤外線ランプなど使用温度と目的に合わせた発熱体を選択する必要があります。
チューブ炉の主な選定には常用使用温度、昇温レート(目標温度までの到達時間)、試料の形状と大きさ(炉心管径)、雰囲気炉として使用する場合、導入ガスの流量などを提示していただくことでおおよその選定が可能となります。
大気炉としての使用方法は
一般大気での熱処理する場合でも、直接試料を入れると汚れてしまうので、炉心管(石英管、セラミック管)などをチューブ炉内にセットしてから試料を投入し焼成させます。
雰囲気炉としの使用方法は
不活性ガスなどで酸化状態を調整しながら試料を焼成するには、炉心管の両端を気密性の高いフランジでふさぎ、さらに試料の温度測定とガス導入できるポートを接続させます。制御部には加熱炉内の試料温度に応じて温度制御する専用のコントローラと炉心管内に導入させる不活性ガス(ボンベ圧による押し込み圧力)に応じて適切に流量調整できる流量計で、雰囲気と温度を適切に制御する必要があります。
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